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『生まれる』内田琴実



アンドレイ・タルコフスキー監督作品を研究し、水の映像が持つ作用と、「生死」の持つ要素との関連させることを目的に制作した作品。未来・過去を意識せずに現在の瞬間を生きようとする幼児に水のような有機的な現在性を強く感じ、波の動きに合わせて描いた。ロトスコープした映像には著作権フリーのものと、父親が記録していたホームビデオを選んだ。


 

作品は日藝博期間中、江古田校舎でもご覧いただけます。

 

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1 Comment


Guest
3日前

真俯瞰で撮られた波の映像に夜光虫のように光る線が像を結んだり散ったりして描くものは自分や誰かの生命の始まりということでしょうか。まだ何者でもない生まれたての生命に向ける私たちの視線はややもすると儚くて波に紛れていきそうになります。一方その生まれたての命が最後に見返す眼差しの強さはどうでしょう。もしかしたらこれは私たちの生命の誕生だけの話ではなく、惰性で生きている者たちへさまざまな「誕生」の可能性を気づかせるために宿った叡智という眼差しなのかもしれません。音も美しくヘッドホンでの視聴をお勧めします。

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日本大学芸術学部

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