『私の骨は、ダイヤモンド。』松田理奈「私が死んだら、ダイヤモンドにしてください」と彼女は言った。あなたは蝶か、蛾か。亡き祖父へ、亡き過去の自分へ送るビデオレター。 作品は日藝博期間中、江古田校舎でもご覧いただけます。▶︎ 対面企画 ご感想はページ下部のコメント欄にお願いいたします。
「私が死んだら、ダイヤモンドにしてください」と彼女は言った。あなたは蝶か、蛾か。亡き祖父へ、亡き過去の自分へ送るビデオレター。 作品は日藝博期間中、江古田校舎でもご覧いただけます。▶︎ 対面企画 ご感想はページ下部のコメント欄にお願いいたします。
映像はカメラで写したその瞬間から過去へ向けて歩き出してゆきます。この、いまの私からどんどん離れてゆくという性質によって、私に纏わりつくものを振り払うことも、そして距離を取って名付けることもできるようになります。ですが、映像のこの「かつて」の機能は作者の死を描いたときに、一転してそれは「未来への希求」へと変化します。この作品で弔いの「かつて」に名付けた“ダイヤモンド”は、これからの作者がより良く生きるために過去の自分から届けられたものではないかと思いました。