<あらすじ>
中学二年生の阿部こゆきは、母のえりから祖母の愛子が亡くなったという知らせを受ける。こゆきは幼い頃、祖父母と共にえりの生家である団地で暮らしており、今も愛子の住む団地とえりの住むアパートを行き来する生活を送っていた。こゆきは、涙を流すえりに動揺し、一人団地で夜を明かす。帰ろうと説得するえりに、こゆきは、私の前で泣かないなら帰ると言い放つ。煮え切らない関係のまま、えりは職場である老人ホームへ、こゆきは部活へと向かう。えりとこゆきは本音を打ち明けられないまま日々を過ごす。三度目の口論で、こゆきはえりがお母さんだったらよかったと泣き出す。えりはこゆきと話し合い、私を母親にさせてと懇願する。春休みに入ったある日、こゆきとえりは二人で、愛子の部屋からこゆきの私物を運び出す。二人の生活が始まる。
作品は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。
ご感想はページ下部のコメント欄にお願いいたします。
댓글