<あらすじ>
七月、主人公の結(10)の小学校で夏休みが始まろうとしている。父親が幼い頃に亡くなり母子家庭のため、結の母は忙しく働いており、学童に通っている。学童には親友もいたが、五年生になってから環境が変わり、親友には新しい仲のいい友人ができ、結は孤独を感じている。学校で手話を習い、幼い頃に母から手話を習ったことがあったことと亡くなった父親がろう者であることを考えて手話教室に通うことを決める。そこで仲良くなったアブド(10)という少年は声変わりをしたことでこれまで愛していた歌を歌えなくなることに挫折を感じている。アブドは親の事情で突然引っ越しをすることになり、二人は離れ離れになってしまう。アブドとそれから会うこともなく思い出すこともなかったが、自分の本当に好きな絵を描く仕事に挫折を感じている大人になった結はアブドといた頃と同じ結のまま、自分の夢を次の世代に託し乗り越える。
作品は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。
ご感想はページ下部のコメント欄にお願いいたします。
Comments