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『ロリー』吉田桃奈

<あらすじ>

主人公の倉田穂高(25)は過労で小学校教諭を辞める。適応障害と診断された。毎日悪夢にうなされる穂高は緑ある静かな街に引っ越す。大家・三島杏子(60)は穂高の契約書に虚偽の記載を見つける。しかし彼の顔と名前に見覚えがある。いつも孫達と通う大学図書館のポスターに載っているのが穂高だった。息子の丈朗(36)と共通点があり他人とは思えない杏子。マンション内の杏子の家は丈朗、孫の悠(10)と麗(7)と四人暮らし。孫たちの母親が家を出てから家事育児担う杏子は負担を感じる。特に麗は母親を好いており、どうしても代わりにはなれない丈朗と杏子は頭を抱える。その為負担と子供達の寂しさを減らそうと穂高に犬のロリーの世話と子供の家庭教師をお願いする。しかし精神を病んで教員を辞めた穂高は子供達と上手く関われない。散歩をスーツで始める怪奇行動にも現れる。ある日丈朗が家を出ていく。その日から形ながらも父親の役目を果たす穂高。他のアルバイトもすぐ辞めてしまい疲弊するが、自分が三島家のために出来ることがあると気付き、ついに家族をクリスマスに集めるはずだった。イブの夜、麗がロリーと迷子になる。母親を追う先に見つかるものはあるのだろうか。生徒でない子供達と触れ合い、少しずつ動き始めた穂高は社会復帰を果たせるのだろうか…

 

作品は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。

 

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