top of page

『生まれた目的地』安藤めい

<あらすじ>

マルチ宗教「サイオス教」にハマった母親に振り回されて生きてきた、主人公のもえ。普通に疎外感を持ち、母という呪縛から目を背け生きていたが、勢いで参加した婚活パーティで同郷同学年の男・咲也に出会い、恋をしたことで、自身の居場所を見いだし始める。母の存在を忘れ、やっと普通の幸せを手に入れられると思っていたころ、実家に帰った際の咲也の”匂い”から、咲也の家が「サイオス教」だという事が発覚する。結婚という未来が消えた事が分かりながらも、二人の日々は続いていた。そんな中、もえの母が亡くなり、母という存在に向き合う内、もえと咲也の両親がサイオス教で繋がっていたことが分かる。両親という呪縛から逃げられないふたりは、咲也の両親に黙って婚姻届を出し、二人だけの家族を始める。やがて子供が生まれ、母の愛情に気がついたことで、もえと母の呪縛は溶け始める。過去と共に、咲也ともえと子供、三人のささやかな生活は続く。


 

作品は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。

 

ご感想はページ下部のコメント欄にお願いいたします。

Comments


日本大学芸術学部

© 2025 日本大学芸術学部映画学科

bottom of page