<あらすじ>
橘紗英は幼少期に母親の育児放棄でいじめを受け、現在も過去のトラウマに悩まされていることから過度に自分の匂いを気にしてしまう自臭症を患っていた。ある日、母親の孤独死を知らされ、火葬場で遺骨を目にし束縛から解放されたことを実感する。その夜、大家の幸子が訪ねてきて、婚約者に裏切られたみのりを一晩だけ預かるよう頼まれ、渋々承諾する。翌日、家賃値上げとアパート取り壊しを告げられたみのりは、家事分担と家賃負担を条件に同居を提案。紗英も金銭的余裕がなく、同居生活が始まる。みのりの料理への情熱に紗英は次第に心を開くが、みのりが秘伝のレシピを漏らして店を辞めたことを隠していたと知り、裏切られたと感じ家を飛び出す。みのりの追及で、自分の発言が原因と気づいた紗英は反省し、二人は互いに心を通わせる。同居生活を通じ、二人は互いの弱さと強さを受け入れ、絆を深める。
作品は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。
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