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『春一番が吹いた』田中岳朗

<あらすじ>

双子ゆえに比較されてしまうことコンプレックスを持つ春樹。モラハラの父に束縛されている香澄。香澄の彼氏で完璧な人格を追い求める理人。春樹の幼馴染で理人に対して異常な執着を持つ葵。全力で打ち込んでいたサッカーをやめ、空っぽだった春樹は写真を始めた。ある日、捨てられていた子猫を一緒に看取った春樹と香澄は、お互いの背景を知って徐々に親密になっていく。やがて理人との関係に不満を持っていた香澄は、理人に本音をぶちまけてしまう。不甲斐ない自分に腹を立てる理人。そんな理人の様子を見て不快感を募らせる葵は香澄の抱えている秘密を学校中にばら撒く。噂がたち学校にいられなくなった香澄。噂はどんどん広がって、春樹の日常にまで影響を及ぼしていく。生きていく意味を見失いかける春樹だったが、写真家 高梨のとの対話によって前に進み出す。周りのように普通ではない僕ら。それでも力強く生きていきたいと屋上から叫ぶ。


 

作品は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。

 

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