top of page
論 文
映像表現・理論 [理論・批評専攻]
石川祥
『宮崎吾朗論』

本論文は、宮崎駿という巨匠の影に隠れていた息子の宮崎吾朗の独自の作家性を、空間設計や美術的観点から再評価することを目的とする。『ゲド戦記』『コクリコ坂から』『アーヤと魔女』の三作を軸に、吾朗の経歴である造園・建築の知見がアニメーションにいかにアプローチしたかを考察した。吾朗は、身体の重力や、建築物を「歴史の集積体」と捉えるリアリズムを作中で提示したことにより、キャラクターの心情と空間をリンクさせ、観客の共感を引き出している。また、フル3DCGを用いた『アーヤと魔女』では、伝統と最新技術を融合させ、自己の居場所を作り出す強かなヒロイン像を確立した。結論として、吾朗の作家性とは、物理的な実在感を伴う空間設計と、静と動のリアリズムを通じて、現代社会と共振し、その上でそっと観客の背中を押すような作品作りである。よって吾朗は、「宮崎駿の息子」という枠組みを超え、スタジオジブリを次世代へ繋ぐために不可欠な監督であると結論づけた。
タグ:
Animation, 4年
本文は日藝博期間中、江古田校舎でお読みいただけます。
▶︎ このコースの開催企画
bottom of page




