top of page

論 文

映像表現・理論 [理論・批評専攻]

石川祥

『宮崎吾朗論』

石川祥

本論文は、宮崎駿という巨匠の影に隠れていた息子の宮崎吾朗の独自の作家性を、空間設計や美術的観点から再評価することを目的とする。『ゲド戦記』『コクリコ坂から』『アーヤと魔女』の三作を軸に、吾朗の経歴である造園・建築の知見がアニメーションにいかにアプローチしたかを考察した。吾朗は、身体の重力や、建築物を「歴史の集積体」と捉えるリアリズムを作中で提示したことにより、キャラクターの心情と空間をリンクさせ、観客の共感を引き出している。また、フル3DCGを用いた『アーヤと魔女』では、伝統と最新技術を融合させ、自己の居場所を作り出す強かなヒロイン像を確立した。結論として、吾朗の作家性とは、物理的な実在感を伴う空間設計と、静と動のリアリズムを通じて、現代社会と共振し、その上でそっと観客の背中を押すような作品作りである。よって吾朗は、「宮崎駿の息子」という枠組みを超え、スタジオジブリを次世代へ繋ぐために不可欠な監督であると結論づけた。

タグ:

Animation, 4年

本文は日藝博期間中、江古田校舎でお読みいただけます。

▶︎ このコースの開催企画

このコースの他の作品

天尾頼生

論 文

映像表現・理論 [理論・批評専攻]

天尾頼生

『日本アニメの特異点「宇宙戦艦ヤマト」の受容とその航海の影響』

吉岡野々花

論 文

映像表現・理論 [理論・批評専攻]

吉岡野々花

『イングマール・ベルイマン 女性の苦悩と男性の不在』

大藪晴

論 文

映像表現・理論 [理論・批評専攻]

大藪晴

『スパイク・リー論 ハリウッド映画と人種差別』

相川日向子

論 文

映像表現・理論 [理論・批評専攻]

相川日向子

『白石晃士監督のホラー作品におけるイマーシビティについて』

映表理の

​上映日程​​

監撮録演の

​上映日程

nichigei-logo
映表理メルアド

お問い合わせ:

© 2026 日本大学芸術学部映画学科

bottom of page