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論 文
映像表現・理論 [理論・批評専攻]
清水千智
『「実写的精神」とは何か ―清水宏監督作品における演出の体系的分析―』

本論文は映画監督・清水宏と映画批評家・岸松雄によって提唱された「実写的精神」を分析し、清水作品に新たな批評的視座を与えることを目的とする。従来、写実性や記録性と同義とされてきた「実写的精神」を、人物や事物の運動を具体的に捉えることで「劇的な感銘」を生み出そうとする製作理念として再定義する。第一章では、岸松雄による定義の確認と同時代の批評を検討し、『有りがたうさん』から『小原庄助さん』までの六作品の中で「実写的精神」がどのように表現されていたかを整理する。第二章では、「実写的精神」と共通する論旨を持つ映画理論を参照し、「実写的精神」を映画芸術論の中に位置づけて理論的枠組みを整える。第三章では、六作品のショット分析から、清水が「実写的精神」によって人物配置や関係性の変化を表現してきたことを明らかにする。清水の特徴として言及されるロケーション撮影や移動撮影のみならず、固定ショットによる室内空間の機能にも着目し、「実写的精神」を具体的な演出方法として捉え直す。
タグ:
Drama, 4年
本文は日藝博期間中、江古田校舎でお読みいただけます。
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