<論文概要>
ジョン・カーペンター作品の特徴として、孤独と家族の関係が表裏一体で描かれる。『ハロウィン』や『遊星からの物体X』では、孤独が恐怖を生み出す一方で、家族的な絆はしばしば崩壊する脆弱なものとして表現される。『ゼイリブ』や『ニューヨーク1997』では、孤立した主人公たちが社会や家族との関わりを拒みつつ、新たな絆の可能性を模索する姿が描かれる。これらの作品は、孤独を恐怖としてだけでなく再生の契機としても捉え、家族や共同体の安心感を問い直すとともに、個人の自由や成長をテーマとしている。
<卒論を終えて>
長い間、資料を集めたり、分析を繰り返したりしてきたことで、書きながら自分の考えが深まったり、新しい発見があったりして、学びが多かったなと思います。ただ自分の考えを曲げずに柔軟に考えることができていなかった点は反省したい。今はその成果を実感し、充実感を感じています。これからは提出後のフィードバックを楽しみにしつつ、少しでも次のステップに生かしていきたいです。1年間卒論指導ありがとうございました。
作品は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。
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