シナリオ
映像表現・理論 [シナリオ専攻]
諸田陽
『お向かいが殺人犯』

離婚を迫られ、スランプからも抜け出せないでいる小説家・野本(43)は、現実からなるべく目を背け、鬱々とした日々を送っている。
ある日、偶然道路を挟んだ向かいに住む鷹山の家から、女性が飛び出すも鷹山に連れ戻される場面を目撃する。そのただならぬ様子から、野本は鷹山邸で何か事件が起こっているのではと疑い、あわよくばネタにならないかと考え、もう一人の目撃者である隣人の少年・要(17)と協力し、鷹山の尻尾を掴もうと張り込みを始める。
二人は共に過ごす中で、一緒に食事をしたり自身の過去や傷について語りあうことで仲を深め、関係はただの隣人から、野本にとっては守りたい友人の一人に、要にとっては一番頼れて信頼できる大人になっていく。
張り込みを続けていたある日、要の働く喫茶店に鷹山が来店する。鷹山との接触を目標としていた二人には絶好のチャンスで、野本は妻との時間を切り上げてまでそのチャンスを掴む。しかし、野本は鷹山との接触を経て、鷹山邸で事件が起きているのは妄想などではなく、鷹山は危険な人物であると悟り、手を引くことにする。しかし、要は鷹山と被害者たちに、トラウマである父親と自分の関係を重ねており、被害者の救済、ひいては自分の過去の清算のために、単独での調査続行を決断をする。
鷹山邸に侵入し盗聴器を仕掛けたことで、鷹山邸で何が起きていたのかを知った要。しかし、深入りしすぎたことで、鷹山に捕まり次の被害者となってしまう。野本は要のSOSを受け取り要のもとへ向かうも、すでに鷹山によって失踪した後だった。自分が目を向けたくないことや、誰かに正直に話し助けを乞うことから目を背けてきたツケが回ってきた野本。要の救出のために逃げることをやめ、一人、鷹山邸へ乗り込む。
タグ:
Drama, 4年
本文は日藝博期間中、江古田校舎でお読みいただけます。
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