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シナリオ

映像表現・理論 [シナリオ専攻]

齊木千夏

『白雲の向こうに』

齊木千夏

大学4年生の鈴木和華は、幼い頃から祖母の和と仲が良く、おばあちゃん子だった。しかし現在、グループホームで暮らしている和は認知症により和華を孫であると認識できないことが多かった。ある日、職員から認知症の進行が疑われる発言が増えていると連絡があり、和華は毎週面会に通うようになる。和との会話の中で、「タツ」という名前が何度も語られることに気づく和華。だが、その人物は和の息子である和華の父・洋平でさえ知らない存在だった。
和が語る断片的な情報をもとに、和華はタツが沖縄出身で、第二次世界大戦中の和の知人であることを知る。和がタツの安否を気にしていることから、手がかりを求めて和華は沖縄戦の史料展を訪れる。そこで大嶺タツという人物が遺した手帳を見つける。その手帳には、若き日の和に向けた切実な想いが綴られており、和華は彼こそが祖母の探し続けてきた「タツ」だと確信する。
和華は手帳の寄託者のひ孫である大嶺凛と連絡を取り、凛の希望により和と凛は面会を果たす。凛との面会をきっかけに和は長年封じ込めていた記憶を取り戻す。戦時中の東京で、沖縄出身者が差別と疑念の目を向けられる中、和とタツは周囲に隠れて愛を育んでいた。しかし二人の関係が和の父に知れ、和はタツと会う約束を果たすことができなかった。実はその日は、タツが沖縄に帰る前日、つまり二人が会える最後の日であった。
タツは帰郷後、結婚し、別の人生を歩みながらも、最期まで和と再会する希望を胸に抱いていたことが明かされる。和は「今より若ければ、タツの墓参りに行きたかった」と呟く。その言葉を胸に、和華は祖母の70年ほどの間誰にも言えなかった願いを叶えるため動き出す。反対や困難に阻まれながらも、和華と凛の想いは人々を動かし、ついに和は沖縄の地に立つ。長い時を越え、和はタツの墓前で、胸に抱え続けてきた想いを語りかける。

タグ:

Drama, 4年

本文は日藝博期間中、江古田校舎でお読みいただけます。

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