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- 『越へる背中に見ゆ』三保 寛大
<あらすじ> 日本は室町幕府の権力の低下によって各地の領主が力を持ち、武力で支配する戦国時代が幕を開けた。安芸を治める毛利元就は「戦わないための戦い」を理念に掲げて自身の領土拡大と繁栄を繰り広げていた。ある戦の帰りに復讐を口にする少年・半田治正が現れる。治正は元就に命を賭した父・義正の死に対して行き場のない怒りと悲しみをぶつける。 父の死と正面からぶつかることで治正は毛利軍の一員として再び元就に命を賭けることを決める。まだ幼い治正は10年の年月を経て児玉就忠の訓練の元1人の武士として成長を遂げる。 毛利の領土や勢力も徐々に広がり順調に思えた。そんなある日、尾張を治める織田信長の存在が台頭した。そんな織田軍が西へ攻め入っていると耳にした日本を統一することを目標とする元就は織田との衝突を予見し、総力戦として先手を打つ。 治正を大将とした毛利軍は織田軍の撃退とともに武田信玄が治める信濃の占領と二つの目標を持って東へ足を進める。 しかし待っていたのは予想外のことばかりであった。元就が練った策を遂行するか自身の機転を尊重するか悩んだ治正を救ったのは同じ元就の家臣である吉川元春であった。戻ることが元就への侮辱であるという元春の言葉を飲み込み、治正は元春を安芸に帰して前に進み続けた。 無事に信濃の占領の任務を終えた治正は本陣より早く安芸へ帰還する。安芸に着いた頃には元就は元春によって命を奪われていた。理解が追いつかない状況に立たされた治正は仲間の支えもあって再び刀を手にすることを決める。 本文は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。 ▶対面企画 ご感想はページ下部のコメント欄までお願いいたします。
- 『夜が明けたら』臼田組
<あらすじ> 横山アスカ(20)は吃音症のため人と上手く話すことが出来ず、これまでも人との繋がりを避けてきた。そんな自分を変えたいとコンビニでアルバイトを始めることにする。店長、齋藤隆(25)と先輩である森小夜(27)は気さくに話しかけてくれ、仕事もきちんと教えてくれた。ある日、小夜が用事があると早退する。アスカはデスクの上に小夜の忘れ物に気づく。中身はビール、煙草、そしてお線香。ひょんなことから忘れものを届けに行くことになるアスカ。届け先はなんと墓地であった。 <エピソード> 拙いところばかりですが、見終わった後に優しい気持ちになっていただけたらいいなと思っています。 【監督】臼田 空音 【撮影】印南 沙織 【録音】鈴木 咲良 【出演】瀨戸 勇貴 ※この作品は対面企画でのみ上映します ご感想はページ下部のコメント欄までお願いいたします。 ▷ 監督/撮影・録音/演技コースの映像作品
- 『girl meets girl』土佐組
<あらすじ> 大学3年生の由依は同性愛者であることに悩み隠して生きている。仲の良い友人からの言葉も引っかかり傷つくこともしばしば。そんな中、夏休みに突然家に止めることになった有紗と出会う。明るく自由奔放な彼女に戸惑い振り回される由依だが、次第に打ち解け初めて心を許し話せる相手となる。有紗との出会いによって自分は1人ではないと知り、由依は自分自身を受け入れられるようになっていく。 <エピソード> セクシャリティーに悩んで不安になっているところから一歩進んで、自分自身を認め受け入れられるようになる。由依と有紗のシスターフッドとも言える絆。これらを描いていきたいと思い卒業制作のテーマとしました。 後半の曲を聴くシーンでの楽曲使用は叶いませんでしたが、girl in red の"girls"、Hayley Kiyokoの"girls like girls" をぜひ聴いてみてください。 【監督】土佐 香理 【撮影】安達 楓香 【録音】西山 莉沙子 【演技】鞠子莉緒/千葉真子/新開ひかり/鞠 印軒 ※この作品は対面企画でのみ上映します ご感想はページ下部のコメント欄までお願いいたします。 ▷ 監督/撮影・録音/演技コースの映像作品
- 『あの夏、キミがいた』金森組
<あらすじ> 高校生の少年、裕太は夏休み前日の朝に一人の少女とすれ違う。好きな小説の主人公と彼女を重ね合わせ、彼女に一目惚れをする。 放課後、裕太は神社で少女と再会を果たす。そして偶然にも、彼女も裕太と同じ小説が好きだった。小説の話で仲良くなる二人であったが、彼女から夏の間だけこの街にいることを告げられる・・・。 <エピソード> とにかく、キラキラした夏を切り取りたい!と撮影に挑んだ作品です。ほとんど炎天下の中で外ロケで撮影を行いました。スタッフ・キャストと一丸になって撮影し、学生らしい情熱を感じていただけたらと思います。特に炎天下で撮影が大変だったのは、終盤に出てくるプールサイドでのシーンです・・・。 少年の淡い恋心が皆様に伝われば、幸いです。是非ご覧ください。 【監督】金森仁美 【撮影】石井 綱紀 【録音】山中 ひより 【演技】東 ひかり ※この作品は対面企画でのみ上映します ご感想はページ下部のコメント欄までお願いいたします。 ▷ 監督/撮影・録音/演技コースの映像作品
- 『先生ごっこ』角替組
<あらすじ> 教育学部に通う野村絢音(21)は将来何をしたいのか決まっておらず、毎日を何となく過ごしている。そんな中、同じ教育学部に通う工藤みく(21)のことがどこか気になる。教師を目指しているみくは、誰もいない教室で先生の真似をしている夢に対して全力な女の子。絢音はみくと交流を深めていくことで、今の自分にとって大切なことに気がついていく。 <エピソード> 本作の脚本を執筆している時、ちょうど就職活動をしていました。今後、映画の道に進むのか、別の道に進むのか、非常に迷っていた時期でした。そうした若者の葛藤を自分の経験からヒントを得て、丁寧に描きました。鑑賞後、皆様の心をほんの少しだけ明るくすることができれば、監督として幸いです。 【監督】角替 竣 【撮影】五来 魁世 【録音】鈴木 咲紀子 【演技】新開 ひかり/北川 ひかる/辻 こゆき ※この作品は対面企画でのみ上映します ご感想はページ下部のコメント欄までお願いいたします。 ▷ 監督/撮影・録音/演技コースの映像作品
- 『ハローマイフレンド』緑川組
<あらすじ> 大学1年の夏休み、柑奈は焦っていた。友達ができない。 入学から4ヶ月も経つというのに__________ そんなある日、不思議なマスク女子・千明と出会い、次第に心を通わせていく。そして同じ専攻である朋加からの連絡がきっかけで、芽衣・育美との3人組とも仲良くなっていく。 不器用であるが故に次第に会わなくなってしまう2人。 不器用な友情を紡いできた2人は、この先どうしていくのか________ <エピソード> 最初はコロナでマイナスイメージがついたマスクを魅力的に使いたい、という所からスタートしました。制作中はコロナ感染や度重なる悪天候、使うはずだった場所が使えなくなるなど運に見放されるばかりでしたが、なんとか完成しました。 友達下手(ヘタ)と友達初心者(うぶ)の2人による、不器用すぎる友情をどうか温かく見届けて欲しいです。 もし良ければ、貴方の時間をちょっとだけ、ちょっとだけ、ください。 【監督】緑川 可弥子 【撮影】河野 姫季 【録音】丸山 結宇 【演技】東 ひかり/森川 千滉/北川 ひかる/岡田 崚/安達 聖真/三宅 美羽 ※この作品は対面企画でのみ上映します ご感想はページ下部のコメント欄までお願いいたします。 ▷ 監督/撮影・録音/演技コースの映像作品
- 『ココロ・ノイズ』杉浦組
<あらすじ> 大学四年生、飯田月子はある日突然周りの人の心の声が聞こえるようになる。周りの目や声を気にして窮屈な生活をし、疲れていた月子はその能力によっていっとき楽になるが、無意識に他人の声を今まで以上に気にしてしまい、精神的な疲れが溜まっていく。自分は聞こえるのに相手には聞こえない自分の心の声……。蔑ろにしていた自分の本心の声が溢れ出した時、月子は大切なものと対峙することになる。 <エピソード> 「過剰同調性」という言葉を知っていますか?意味は言葉の通り、周囲に過剰に同調してしまう、空気を読みすぎてストレスを抱えている状態です。「空気を読む」という日本人特有の性格に、空気を過剰に読むほど無理しなくても一緒に居てくれる友達は必ず居ることを伝えたいと思いこの作品を制作しました。ちなみに、大学でできた仲間たちは「過剰同調性」の「か」の字もない人たちなので、何当たり前のこと言ってんだって思っていると思います! 【監督】杉浦 光咲 【撮影】福士 采良 【録音】丸山 結宇 【演技】千葉 真子/佐々木 萌香/髙沖 彩佳/三宅 美羽 ※この作品は対面企画でのみ上映します ご感想はページ下部のコメント欄までお願いいたします。 ▷ 監督/撮影・録音/演技コースの映像作品
- 『Kids in the sugar night』寺嶋組
<あらすじ> 海街で暮らす兄妹。精神薄弱の妹理恵の介護をしながらの生活に辟易していた兄明宏。妹の22歳の誕生日、兄妹ら彼らの今の生活の原因となった、とある事件の現場に向かう。 <エピソード> 労基に相談すれば一発触発の環境下での撮影で、多くの課題が残る作品にはなってしまいましたが、福井県の美しいロケーションと役者二人の名演を楽しんでいただければと思います。 【監督】寺嶋 沙彩香 【撮影】梅木 陽一 【録音】中島 楓乃 【演技】飯島 慶彦/権藤 ゆかり ※この作品は対面企画でのみ上映します ご感想はページ下部のコメント欄までお願いいたします。 ▷ 監督/撮影・録音/演技コースの映像作品
- 『デビル・スプリー』村上組
<あらすじ> 危険な三人の男女によるアンチラブ的ロンド <エピソード> 監督や演者の方々の生々しい思いのもとに成り立った、一つの悪夢的な結末です。激しい表現が多用されているので、刺激に弱い方はご注意ください。全ての戦争と虐殺に反対します! 【監督】村上 空駿 【撮影】田中 俊太郎 【録音】原田 真乃介 【演技】鎌田優真/岡田 崚 ※この作品は対面企画でのみ上映します ご感想はページ下部のコメント欄までお願いいたします。 ▷ 監督/撮影・録音/演技コースの映像作品
- 『カメラ・オブスキュラ』新宅組
<あらすじ> 精神を病みながら、映画学校で清掃員として働いているある女性。幻聴に悩まされ、屈辱的な扱いを受けながらも、手に入れた「銃」を心の支えにしながら生きていた。ある時、そこに赤い服を着た幽霊の姿が現れて…… <エピソード> ホラー演出を支えてくれる不安げな音、耳障りながらも美しい恐怖の音楽、思わずなにかを幻視してしまうような映像、演技に注目してご覧下さい。 【監督】新宅 颯湖 【撮影】柳田 侑子 【録音】中島 楓乃 【演技】東 ひかり/佐々木 萌香 ※この作品は対面企画でのみ上映します ご感想はページ下部のコメント欄までお願いいたします。 ▷ 監督/撮影・録音/演技コースの映像作品
- 『いろどり』小林組
<あらすじ> インスタ映えの料理を作っている夏恋は料理とは何かを悩み始め、初めて料理をした時の自分の気持ちを思い出す。母から姉の萌夏に引き継ぎ、萌夏から夏恋に引き継いだ料理に対するこめられた思いとは何か作る楽しさを再認識させられ、夏恋は新しい料理との向き合い方をしていく。 <エピソード> 撮影時間が限られた中で猛暑の中撮影をしました。 お弁当や料理の物語なので消えものの準備やとりかえなど様々なことに気を配りました。 料理とは何かを思い返してみて、いろどりをみた上でお腹が空いてくれればこれ以上のことはないです。 【監督】小林 健太 【撮影】鈴木 春菜 【録音】山中 ひより 【演技】吉澤 遥奈 ※この作品は対面企画でのみ上映します ご感想はページ下部のコメント欄までお願いいたします。 ▷ 監督/撮影・録音/演技コースの映像作品
- 『夕焼けにふたりごと』真鍋組
<あらすじ> 大学2年生の夏。人当たりの良い性格の琴音は、ゼミのメンバーから課題を任されいつものように1人で進めていると、一匹狼でぶっきらぼうな性格の奈々美に声をかけられる。言葉は冷たいものの、手伝ってくれた奈々美の優しさに興味を持つ琴音。ふたりは初めてお互いの気持ちを飾らず話す。性格の凸凹が噛み合い、一緒の空間に居心地の良さを感じるふたり。夏から秋へ、いつもの公園で2人は空が夕焼けに染まるまで話し続ける。 <エピソード> どこにでもいそうな大学生のお話です。誰も死なないし、事件すらも起きず、未来にもいかず、超能力保持者でもありません。淡々といつもの公園で、お酒を片手に2人の大学生が「ふたりごと」を語るだけのお話です。この子私っぽいなーと自分に置き換えてもよし、大学生って気楽だなーと客観的に見てもよしです。お気楽にご覧ください。私の友達へ、あなたと私のお話です。いつもありがとうなー。 【監督】真鍋 茉優子 【撮影】加瀬 瑞季 【録音】鈴木 咲良 【演技】千葉 真子/髙沖 彩佳 ※この作品は対面企画でのみ上映します ご感想はページ下部のコメント欄までお願いいたします。 ▷ 監督/撮影・録音/演技コースの映像作品