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シナリオ

映像表現・理論 [シナリオ専攻]

和氣 慶幸

『国策女優』

和氣 慶幸

中国人名・李香蘭の名前で活躍していた、日本人・山口淑子は昭和十六年の紀元節に、東京の日本劇場でワンマンショーを開催した。ショーは大盛況で、淑子は児玉英水と松岡謙一郎と出会う。淑子は松岡に惚れていた。そして児玉は、淑子に惚れていた。
日劇のショーがきっかけで淑子は中国人ではなく日本人だという事が記者たちによって暴かれてしまう。しかし満州映画協会の甘粕らの働きによって、記事は三面記事で大事にはならなかった。
その頃、「李香蘭を守る会」という名のファンクラブがあった。宮廷に出入りしていた安岡中将はじめ、財界人や政治家など、満洲国を牛耳るお歴々が、淑子のバックにはついていたのだ。
淑子は『黄河』という映画に出演し、撮影先で作家の田村泰次郎と出会う。田村は、昔の思い出を話し、「嫌な戦争だ」と呟く。淑子はこの撮影で初めて、戦場というものを実感する。
山家亨は淑子を女優の道へと導いた一人だが、川島芳子の策略によって、軍法会議にかけられてしまう。そして松岡や児玉も、戦況の悪化に伴い、戦地へと渡ることになった。
淑子は付き人の厚見を里へ疎開させ、満映を辞め、一人で女優活動をすることにした。川喜多長政率いる中華電影で制作された『萬世流芳』は、異例の大盛況で、淑子の歌う「売糖歌」は抗日歌としてヒットした。
淑子は、自分が日本人だということを、明かしたかった。しかし、周りの知り合いからは止められてしまい、明かすことができず、終戦を迎える。そして、淑子は漢奸(母国を
裏切った売国奴)として裁かれることになる。そこに親友のリューバが現れた。リューバによって、北京の実家から戸籍謄本が送られ、日本人であることを証明した淑子は無罪の判決を受け、日本へ引き揚げることができた

タグ:

Drama, 4年

本文は日藝博期間中、江古田校舎でお読みいただけます。

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