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シナリオ

映像表現・理論 [シナリオ専攻]

秦優香

『音の波の途中で』

秦優香

就職活動に追われる大学生・柚季は、周囲と特別うまくいかないわけではないが、どこかしっくりこない日々を送っている。そんな柚季の支えは、深夜ラジオ番組「蒲田真崎の板につかナイト!」だった。何気ないトークやリスナーの投稿に笑い、救われる時間は、柚季にとって“人生の寄り道”のような存在だった。
ある日、同じ常連リスナーである“笹かまパンダ” (拓人)の投稿が心に残り、柚季は衝動的にDMを送る。同じ“駅スタンプ”好きの大学生だと知り、やり取りは電話へと進む。声だけの関係は心地よく、二人は次第に惹かれ合っていくが、実際に会ってみると距離感が掴めず、関係は徐々に途切れていく。
社会人になった柚季は、交際中の翔から結婚の話を持ち出される。誠実で安定した翔に不満はないものの、結婚後の自分を思い描けず、柚季は返事を保留にしていた。そんな中、柚季は「蒲田真崎の板につかナイト!」のラジオイベント開催を知り、翔に背中を押されて参加する。そこで柚季は拓人と再会し、会話を交わす。特別盛り上がるというわけでもないが、お互いあの頃より成長しており、自然に会話が進む。柚季が何気なく口にした「人生長いんだし」という言葉に、拓人は一瞬言葉を詰まらせながらも笑顔で応じる。
ラジオイベントを機に何かがふっきれた柚季は翔との結婚を決意し、拓人を含むラジオ仲間を式に招待するが、当日、拓人の姿はなかった。結婚して半年、翔との関係がぎこちなくなり始めた頃、柚季は拓人の訃報を知る。葬儀の帰り道、柚季は一人で駅スタンプを押し、過去の記憶と向き合う。後日、拓人の弟から届いたUSBに残されていたのは、拓人が密かに続けていたポッドキャストだった。その言葉を通して、翔は、ラジオが柚季の“人生の中の寄り道”であり、大切な居場所だったことを知り、柚季はラジオや拓人との時間が、自分の人生の中で必要な寄り道だったのだと受け止める。

タグ:

Drama, 4年

本文は日藝博期間中、江古田校舎でお読みいただけます。

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