『足元から世界を変える』山内 萌卒博映画2023年3月5日読了時間: 1分 “SDGs”という言葉が広まりつつある。だが言葉は知っていても中身を知っている、実際 に行動に起こしている人たちは少ない。ポジティブな力でごみ拾い×ジョギング=プロギングを広めようとしている常田さん。 ご感想はページ下部のコメント欄までお願いいたします。▷ 映像表現・理論コース [映像専攻] の映像作品 About 映像表現・理論コース
作者がプロギングの活動に120%共感しているのだなということは伝わったのですが、撮影者がある団体を完全に肯定して撮る映像というのは、それはもうドキュメンタリーではなく広報映像なんだと思います。そしてそうした映像に関心を惹かれる人は非常に限られるもので、この場合でいえば「既にプロギングに興味を持っている人たち」以外には刺さりにくいものになってしまうところがあります。作者さんがSDGsやプロギングの活動に共感していて、もっと沢山の人に知ってほしいと願っているのであれば、取材対象があまり撮ってほしくなさそうなところにも敢えて踏み込んで行って、彼の苦労しているところや悩んでいるところ、見ていて人間味を感じられるような姿を映像に収め、観客に提示することが必要です。ラストの反省会の様子はそういう意味では「やっと来た」という感じだったのですが、もっと時間を割いて見せてほしかったと思います。