シナリオ
映像表現・理論 [シナリオ専攻]
中島健太
『NYAKUZA』

ある日、大山町南部を縄張りとするゴロ派のニャクザ組織・大寅組の若い衆・マルたちは、取り押さえたシマ荒らしが隣町を縄張りとするドラ派のニャクザ組織・牙王一家の総長・キバの名前を出したことから、若頭のタケに報告して共に牙王一家のもとへ確認に向かう。
訪ねて来たタケたちに対してキバはその場で宣戦布告し、攻撃を加える。逃げ延びたタケたちは、親分・トラオに牙王一家の脅威を伝え、大山町北部を縄張りとする黒龍会との共闘を進言する。黒龍会の親分・クロベエと不仲であったトラオは渋々了承するも、会合の場で口論となってしまい、共闘は破談となる。
トラオとクロベエの不仲の始まりは幼少期まで遡る。空地に捨てられていたところを勝木芳美に拾われた二匹は、幼い頃から喧嘩してばかりで、やがて勝木家の長男・修吉と次男・龍児にそれぞれ引き取られるのだった。
牙王一家のシマ荒らしが大山町北部にまで及ぶようになる。黒龍会は若頭・イサムを遣わせて大寅組と一時共闘するが、組織の抗争方針の違いにより揉めてしまう。再び会合が開かれるも、トラオとクロベエが過去の因縁について口論となり、またしても共闘は破談となる。
トラオとクロベエの不仲を決定的にした因縁とは、彼らが以前若頭を務めていたニャクザ組織・小此木一家での一件だった。抗争の中で親分・ゴンゾウが受けてしまった報復に対して、トラオとクロベエは互いの抗争方針のせいだと非難し合い、組織を分かつこととなったのだった。
牙王一家との抗争に悩むクロベエは、引退したゴンゾウのもとを訪れる。ゴンゾウは過去の抗争への後悔と共に、互いへの意地よりもニャクザとして重要なことがあるはずだとクロベエに説く。トラオもまた、すぐそばで隠れてその話を聞いていた。
クロベエが風龍軒へ戻ると、牙王一家の猫たちによって荒らされていた。クロベエは自分の飼い主に迷惑をかけたことを激しく後悔し、意地を捨てて自ら大寅組へ共闘を申し出る。トラオもゴンゾウの話で考えを改め、共闘を受け入れる。
大山の二組織は、牙王一家の潜伏先と、そこから拠点と行き来するルートを突き止め、打倒牙王一家の作戦を立て、決行する。二組織が不仲であると思い油断していた牙王一家は挟み撃ちの策にかかり、足止めを食らう。その隙に拠点を攻め込んだトラオとクロベエたちはキバたちを追い詰め、隣町からも撤退させることに成功する。
大山町に再び平和が訪れ、トラオとクロベエの仲も良好になったかと思われたが、抗争勝利がどちらのおかげかで再び喧嘩となり、飼い主たちに笑われるのだった。
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Drama, 4年
本文は日藝博期間中、江古田校舎でお読みいただけます。
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