<論文概要>
侯孝賢は、台湾を代表する映画作家である。彼の代表作のひとつ『悲情城市』(1989)は、台湾最大のタブーとされてきた二・二八事件を題材として扱ったことで世界的にも評価されている。しかし、侯孝賢への評価は、1989年以降低迷している。本稿では、1990年代以降の侯孝賢作品に光を当てるべく侯孝賢監督の映画を大まかに⑴乗り物表象、⑵『悲情城市』における技法論、⑶無声映画的な手法と試みという三点に分ける。さらに各章で侯孝賢作品における特定のモチーフに注視し、映像的魅力に迫るものである。
本文は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。
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