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「川喜多かしこ論」佐々木 悠佳

<論文概要>

 戦前・戦中・戦後の日本をその著書の名の通り「映画ひとすじに」生きた女性、川喜多かしこは生涯を通じて日本の映画文化の発展に尽力した。戦前は、東和商事に入社して夫の川喜多長政と夫婦二人三脚で主にドイツとフランスからの作品輸入に努め、戦中は中国での仕事に注力した夫を影で支えた。そして戦後になると、彼女は戦前の作品輸入から一気に活動範囲を広げ、国際映画祭への出席を通して得た知見をもとにフィルム・ライブラリー運動、アート・シアター運動、エキプ・ド・シネマなど現在の日本の映画文化の原型を確立したのだ。しかし、日本の映画シーンにこれほどまでに貢献したはずの川喜多かしこはまだほとんど評価の対象になっていない。よって、本論文では彼女の著書2冊と雑誌媒体などへの多くの寄稿記事などを元に川喜多かしこという一人の映画人についてまずは彼女の生涯とそれに準ずる功績をまとめ、生前の彼女が残していた言葉を頼りに同時に生じた疑問を独自に解明していく。


本文は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。

 

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