<論文概要>
川島は自作について多弁に語る作家であると同時に、いくつもの 先行研究で論じられてきた作家だ。そこで私は船という新たな視点 から、川島の映画を分析していきたい。第一章では「川島映画の船 と人生観」について、船に乗って対話をするというシーンと、船を眺 めているシーンに分けて解釈する。第二章では川島映画を船とい う題材で分析することで、船が持つ効果を紐解いていく。第三章で は、それらを前提に「川島映画の船が向かう先」という題で、川島映 画における船が持つ意味を論じる。最後に、第一章から第三章ま での論を踏まえ、映画監督・川島雄三にとっての船とは何かについ て総括していきたい。
本文は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。
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