<あらすじ>
中村巧は「性的なものやグロテスクな創作をしない」という主義の芸術家。ある日友人である茂と一緒に投身自殺を目撃したことをきかっけに、一切の創作活動が出来なくなってしまう。
巧、茂、そして茂の後輩である綾乃の三人は、巧の創作能力を取り戻す試みをする。その過程で、巧と茂は、それぞれの因縁の相手である和仁、美代と出会う。
巧は和仁との対話を切っ掛けに、和仁は自らのポリシーを断ち切り、復活を果たす。
そんな中、巧は次第に綾乃に惹かれるようになる。しかし綾乃は最初から茂のことが好きであり、その茂は美代に誑かされて気持ちを断ち切れず苦しんでいた。
巧は美代に茂との縁を切る様にいうが、全く言葉が届かない。そんな中、綾乃は茂に告白するが振られてしまう。
茂と綾乃のためにと決意をした巧は、一枚の絵を完成させて、美代に見せた。それは様々なグロテスクなイメージをかき集めて作り上げた、狂気の再現。しかし巧の中に美代を殺害する覚悟が本当にあるように錯覚した美代は、茂から手を引くことを約束する。
本文は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。
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