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『羽化』大橋 こなつ

<あらすじ>

 親に言われるがまま医学部に通っている有坂は、6年生の夏になって自分の進路に疑問を持っていた。親の言いなりになっている現状に不満はあるが、代わりになる夢もない。そんなある日、恋愛相談のため占い師の元を訪ね、笠音と名乗る男と出会う。

 男の占いの効果か無事に気になっていた女性と付き合い始めた有坂。しかし偶然目にしたニュースで笠音という占い師が数日前に殺害されていたことを知る。テレビに映った笠音は自分が知る男とは異なる、見たことのない女性だった。

 笠音と名乗っていた男は有坂の追求で嘘を認め、女性と別れるよう有坂に迫る。有坂はこれを拒否し、有坂と男の関係は悪化。有坂は一度信じた人間に裏切られ気を落としたが、正面から向き合うことで関係を回復させた。

 男との関係の立て直しに成功した有坂は両親とも話し合う決心をし、素直に思いを伝え、今は医師になるよりも料理をしていたいと言って飲食店でアルバイトを始めた。


本文は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。

 

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