<あらすじ>
離婚をしても尚家族のような時間を送ろうとする両親に疑問を抱く小豆沢晴夏。「私」という内面を持ちながらも周囲の期待通り生きてきた池鯉鮒真咲。二人は相手が誰かを知らぬまま図書館で交わすノートを元に距離を縮めていく。しかし互いの正体がわかった途端、真咲は恐怖に支配されていく。学校では誰からも好かれる真咲だったがノートの中では「私」として言葉を綴ってきたからだ。
真咲が今まで見せることのできなかった「私」を知っていく晴夏は、同時にその儚さに触れていく。また、真咲も晴夏の強さの中に柔さを見ていた。そんな二人は生きる上での違和感の解消に互いの力を必要としていく。
ずっと見ることのできなかった真実、見せられなかった自分と向き合うことを決意した二人は両親との対話を経て違和感を解放していく。
本文は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。
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