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『ネタが欲しいJKと麦が嫌いな幽霊』葛西 七海

<あらすじ>

 高校生になった田中姫保は、高校卒業までに漫画家になるという目標を掲げる。しかし、ネタは一向に思いつかないままだった。焦った姫保はネタ探しのために自殺スポットで有名な廃墟ビルに一人で向かう。そこで鈴木日向子という若い女性の幽霊と出会う。日向子は麦正教という麦を信仰する信仰宗教の2世として育ち、死亡前後の記憶はない。姫保は日向子が成仏できなかった原因と思われる麦正教に興味を持つ。麦正教本部に乗り込み、教祖や信者の異様な光景を目の当たりにし、驚きつつも初めての経験に興奮する。姫保の無神経な言葉をきっかけに、日向子は姫保の前から姿を現さなくなる。一方、姫保の両親の離婚が急に決まり、父親から新しい妻である美波を紹介される。美波は高校生の時にデビューした人気漫画家で、姫保もファンだった。姫保は母親と一緒に家を追い出され、漫画制作も焦るばかりで上手く進まず、全てが無気力になり、日向子と出会った廃墟ビルに足が向かう。そこで日向子に話を聞いて貰い、泣きながら今までの自分と向き合う。改めて日向子を救うために親友の芽衣にも協力して貰い、麦正教から日向子の遺骨を盗む計画を立てる。一方、美波の紹介により出版社でバイトすることになり、人気漫画の作者である涼太と出会う。涼太は日向子と血のつながった弟で、麦正教から離れていたが日向子とは再会できないままだった。日向子が涼太に書いたファンレターをきっかけにそのことが判明し、姫保は日向子の遺骨を盗んでくるから日向子を弔って欲しいと涼太にお願いする。麦正教に潜入し、遺骨を盗むことに成功し、日向子の遺骨は涼太の手に渡る。教祖たちは逮捕され、発狂した日向子と涼太の母親により刺される。日向子と別れた姫保は、また漫画家の夢のために奮闘する。


 

本文は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。


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