<論文概要>
映画を見たという実感を持たせてくれるのは、やはり映画館の大きなスクリーンで良質な音を迫力のある音量が出せるスピーカーである。しかしながら、プロジェクター、VRやスピーカー、ヘッドホンといったものが選り好みをしなければ手に入りやすい値段で「大きなスクリーン」「良質な音響」が手に入れることが出来るようになり、映画館における環境の神格化が崩れようとしている。しかしながら、映画館で映画を見に行く行為には未来永劫、価値があると信じている。それは何故か、茨城県那珂市に位置する「あまや座」との出会いである。最寄りの駅に辿り着くまでの電車が1時間に1本といった時代に逆行した位置にある。映画館自体は小さいが細かなところでこだわりを感じることができ、映画館に行くための理由である”何か”がそこにあるということを実感したのである。第1部では歴史的観点から、第2部では地方の映画館へ実際に向かい映画を鑑賞後、スタッフに取材を行うことで見えてきた映画館の価値の共通点を明らかにした。第3部においては映画館がどのようにすれば生き残るのかを考察した。
本文は日藝博期間中、江古田校舎で読むことができます。
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